東京ゴムは春に向け、供用期限切れ問題が表面化

 東京ゴム先限は2月12日の144円50銭から16日の156円90銭まで12円40銭戻したものの、19日には150円ちょうどまで売られた。ここにきて、原油価格が反発し、それを好感して株高、円安とプラス材料が続きながらも、安値から12円強の値上がりで終わったことは『上値は限定的、下値が深い』と見ざるを得ない。

 当面の注目点は2月限納会(23日)で、受け渡し予想は100枚ほどと少なく、価格も140円前後で落ち着きそうだが、問題は3月限以降だ。

 というのも、3月限から5月限までの3ヵ月間で推定400枚以上、トン数にして2,000トン以上の供用期限切れ玉が発生する。3月限と5月限は少ないとはいえ、供用期限切れ玉が品渡しされた場合、受方に按分比例されることを考えると、供用期限切れ玉が少ないとはいえ、その影響を受けることになる。

 一番、影響を強く受けるのは、4月限なのだが、3月限、4月限、5月限のサヤ関係を見ると、まだ大きなサヤ開きにはなっていない。

 振り返れば、昨年11月限も供用期限切れ問題を背景に受け手難となり、期近から下落、限月間のサヤが大きく開いた。

 具体的には、昨年11月11日に当限が131円50銭に対して先限が161円30銭と、サヤは約30円にも拡大。更に、当限(11月限)と来月限(12月限)のサヤを見ると、11月16日には当限が131円の50銭に対して来月限が151円10銭となり、何と1限月で20円のサヤ開きとなった。

 今回、4月限には推定で350枚(1,750トン)もの供用期限切れ玉が渡されると予想されており、当然、そうなると、極端な受け手難になる恐れがあるわけだ。

 とにかく、4月限と5月限のサヤが10円開こうが、それ以上開こうが、供用期限切れ玉ではサヤ取り出来ないだけに、受け手は極めて限られる。この供用期限切れ玉の多くを手持ちしているのはタイの某輸出業者。対して、それを受けることが出来るのは中堅商社だが、数量に限界がある。とすると、最終的には某商社が受けてコトを納めるものと思われる。

 東京ゴムの場合、産地の情勢、為替、原油価格、株価などの動向で相場が激しく動くが、しかし、過去にそうであったように、供用期限切れ玉の処理で大きく値を崩すことがよくあった。今回もその例に漏れないものと思われる。

 2月限納会後に3月限、4月限、5月限が期近に回ると、いやでも供用期限切れ問題がクローズアップされるはずだ。強材料となるべきタイ産地の減産期による供給減少問題はとりあえず横に置いておき、“出番待ち”と見てはどうか。
 
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