タイの落葉期入りで期待されるような需給調整はあるのか

 世界最大の天然ゴム産地であるタイでは、いよいよウインタリング(落葉期)本番となる。ウインタリング(wintering)とは、年に一度、ゴム樹の葉が抜け落ち、新芽が噴き出す時期のことを指す。

 現地タイ南部の農家に聞くと、「ほとんど毎年、旧正月(春節)が過ぎるこの時期から始まる。多くのエリアで1月下旬からゴム樹の葉が黄ばみ始め、その後は中部のスラタニやトラン、あるいはソンクラ県を中心とした南部地域が2月中旬以降、落葉期に入る。平年は2月から4月上旬までが落葉シーズン」という。

 実際のウインタリングの時期と期間は、地域や年ごとの気象状況によって異なるが、最も北緯に位置する生産地である中国南部の海南省が12~2月、タイ、ベトナム、スリランカが2~4月、マレーシア、インドネシアが5~7月が大雑把な目安となっている。

 落葉期中の気候は乾期入りとなり雨量が極端に落ちる。生産活動であるタッピングと呼ばれる切り付け作業はいったん中断されるケースが多い。仮に樹を切り付けしてもほんどフィールド・ラテックスが分泌されないためだ。なお実際に減産となる時期はウインタリングから1カ月~2カ月程度ずれ込み、3月から5月が中心。

 この減産期である3~5月のタイの減産度合いは、過去10年の平均でマイナス22.7%、過去15年の平均でマイナス21.5%である。つまり減産期は月平均より約2割少し供給量が減る時期である。最も減産度合いの強い月は4月で、過去10年平均がマイナス31.8%、過去15年平均が28.3%。直近では、2014年がマイナス31.2%、2013年がマイナス14.8%と、年によって減産度合いの幅が大きくなっている。

 ちなみにウインタリングが終了する時期の目安は例年4月に開催されるソンクラン祭。この催しは乾季から雨季入りすることを祝う祭りとして有名である。
 
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