【Gold Weekly】現物主導の反発シナリオは先送り

<1,650ドル水準でサポート>
COMEX金先物相場は、1,650ドル水準で保ち合い気味の相場展開になっている。米追加金融緩和観測の後退を受けて3月上旬には急落地合を形成したが、足元では1,650ドルの節目水準で下げ一服となっている。現物需要は必ずしも旺盛とは言い難いが、既に先月末から150ドル幅の急落地合になっていることもあり、下げ渋りの兆候が見受けられる。もっとも、改めて買いを入れるテーマの設定も難しく、まだ下値不安を完全に払拭するにも至っていない。手掛かり難から膠着感を強めている。

<現物需要のブレーキが弱いが>
相場急落で現物筋の動向が注目されるが、足元では必ずしも相場を押し上げる程のエネルギーが確認できない。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の急落局面ではインド勢が活発な買い付けを行ったが、16日にインド議会が金輸入関税の引き上げを決定したことで、金の小売店や加工業者がストライキを決行した影響が大きい。ただ、今週でストライキの解除方針が確認されており、インド現物筋の買い付けは徐々に活発化しよう。問題は、インドに次ぐ巨大市場である中国である。中国でもFOMC直後の急落局面では通常時の2倍程度の買いが入った模様だが、その後は完全な手控えムードにある。上海黄金交易所の出来高を見ても、特に活発な売買は確認できない。インフレ圧力の緩和で実質金利が上昇傾向にあることや、景気減速懸念が、中国市場における金投資・加工需要にネガティブな影響を及ぼしているとみる。今後は、足元の原油高などを反映して再び実質金利がマイナス化する動きが金需要を押し上げるとみているが、短期的には「中国現物筋の買い→金相場反発」といったシナリオを構築するのは難しい。もっとも、国際決済銀行(BIS)が4~6トンの買い付けを行ったとの観測報道が流れるなど、現物需給が引き締まり傾向にあることは間違いない。金リースレートも急伸傾向を強めている。金相場の急落リスクは後退する方向とみている。

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