ゴムは原油とともに需要減少懸念へ

 東京ゴム先限は12日に144円50銭まで下げ、1月12日の安値に顔合わせした。8日から中国が旧正月で長い休みに入ったが、その間に東京は一気に円高が進み、それによる嫌気売りが先行した。その為替相場を見ると、1月29日の121円49銭が2月12日には111円台へと一挙に10円ほど円高になった。

 ゴムの場合、為替が1円の円高で輸入コストはキロ当たり1円20銭低下、それが10円の円高になったから、12 円も輸入コストが低下した計算だ。

 1月29日の東京ゴム先限の高値が159円30銭、それに対して2月12日の安値が144円50銭、その下げ幅が14円80銭となっている。東京ゴムが円高による輸入コスト低下分以上に下げたのは買い玉の投げが加わって、より以上に下げたと見るべきで、先週は円高一色の下げ相場だったといえるわけだ。

 さて、肝心な点は今後の相場展開だが、今週15日から中国市場の株式、商品、為替市場で取引が再開する。常識的には中国の休日期間中に世界の株価が下落、国際商品も、金、白金など一部を除いて下げ、特に天然ゴムと競合関係にある合成ゴムは原油価格下落で下げ圧力が強まっている。

 ニューヨーク原油は産油国の協調不一致、供給過剰から先週11日には26.05ドルと、1月20日の安値26.19ドルをわずかとはいえ下回った。

 次の下値目標となると、2003年4月29日の25ドル、これをも下回ると2002年2月の20ドル割れ、10ドル台の相場ということになる。

 原油を取り巻く環境は生産国が協調減産出来ないなかで、世界的な株価下落、資源価格の暴落で景気後退への不安が高まり、これが原油の需要を一段と低下させるのではないかと危惧されている。

 要するに、今後は需要の低下が相場に重圧をかける恐れがあるが、このことは天然ゴムにもいえよう。

 一人勝ちといわれた米国も株価下落で足元がふらつき始めており、中国を中心とした新興国、更には欧州の景気が後退するとなると、果たして国際商品がどこで大底を打つか不安でならない。国際商品の指標であるCRB指数は11日に154.89ポイントと、1月20日の154.85ポイントに接近しており、新たな安値をつけることは時間の問題となっている。

 こうした状況を踏まえると、ゴムも原油価格に同調、東京ゴム先限が140円台を割るのに、そう時間はかかるまい。東京ゴムは2月限納会が23日に控えるとともに、15日ルールで買い玉の整理が先行するものと予想される。

 また、15日に取引が始まる上海で株価が下落するとともに、上海ゴムが急落するケースも考えられる。円安で反発したところが絶好の売り場と見たい。
 
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