3大天然ゴム生産国は輸出制限を公表

 タイ、インドネシア、マレーシアの世界の天然ゴムの約7割を生産する三大天然ゴム生産国が構成するthe International Tripartite Rubber Council(ITRC)は、過去5年の間に約7割下落した天然ゴム価格を立て直すために、3月1日から6カ月間、61万5千トン、約2割の天然ゴム輸出量を削減することを合意した。果たしてその効用はあるのであろうか? 

 The Federation of Rubber Farmers Association of ThailandのUthai Sonluksub議長は農民から直接天然ゴムを購入する業者は、この輸出制限を値引きの道具に使っていると不満を述べている。Rubber Holder Cooperatives Federation of ThailandのPerk Lertwangpong氏は、この合意が効力を持つとは思えない。なぜなら3カ国は以前にも同様なことを合意したが、結局約束を守らないからだという。2012年8月にITRCは同じような輸出制限を公表したが、当時東京天然ゴム価格は少し上昇した後、反落した。今回の東京商品取引所の天然ゴム価格は、この合意が報道されても、原油価格の下落に連れて大きく下がっている。

 ロンドンのthe Rubber Economist誌は、来年末にも世界の天然ゴム在庫は、過去最大だった2014年の天然ゴム在庫量を上回り、370万トンに上るだろうと述べている。Commerzbankのアナリストは、上海の天然ゴム在庫は2003年以来の多さになっているという。シンガポールの天然ゴムトレーダーR1 InternationalのCasey Oh貿易部長は三ヵ国がどれだけ言ったことを守れるかが鍵となるという。タイでは天然ゴム農民は人口の17%を占めている。小規模農園の農民は天然ゴムを売らないと食べていけないのに果たして輸出を制限できるだろうかと懐疑的である。
 
3大生産国の天然ゴム輸出状況
 
東京天然ゴム価格推移
 

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