米中の石油需要低迷が重石のNY原油

 米景気回復期待が高まる中で、長期低迷していた米国の石油需要の改善機運も強まっていたが、21日に発表された米EIAの在庫統計で、その強気の思惑は打ち砕かれ、改めて需要低迷を思い知らされる状況となっている。
 3月16日までの一週間の米国の石油需要は日量平均で1767.4万バレル(前週1857.1万バレル、前年同期1931.0万バレル)、ガソリン需要は同837.9万バレル(前週841.5万バレル、前年同期907.4万バレル)となり、いずれも低調な需要をより鮮明にしている。米国でも自動車燃費の向上なども手伝って、エネルギーを巡る環境の変化が著しく、景気回復が石油の需要回復につながるとの見通しは今後とも通用しないといえる。
 米国の次いで世界第2位の石油消費国である中国の景気減速懸念が強まっており、NYダウも下押しの動きをみせている。22日にHSBCは3月の中国の製造業PMIを発表している。48.1で、5ヶ月連続の50割れで、さらに4ヶ月振りの低水準ともなっている。
 一時、戦略備蓄の放出問題が指摘されていたが、IEA(国際エネルギー機関)はサウジの増産スタンスやリビアの生産回復から備蓄放出の可能性は低いとのコメントを発している。ただし、すでに相場は急落しており、備蓄放出に関する市場の関心は薄れてしまっている。

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