コメ相場の変動要因

 28年産備蓄米の政府買入入札は先月29日に第1回目が終了し、提示数量の22万5千トンのうち18万6千トン(82.8%)が落札された。残りは3万8千トン強だが、28年産米の生産数量目標が前年比8万トン減の743万トン、自主的取組参考値も735万トンと、生産調整の強化が継続されているうえ、28年産備蓄米の買入枠自体が2万5千トン削減されているため、遠からず全量落札される見込み。

 買入枠が前年産比2万5千トン減の22万5千トンになることは、昨年11月の「食料・農業・農村政策審議会 食糧部会」で決まっていた。現在の棚上げ備蓄方式は、100万トンを備蓄水準として、毎年20万トンずつ買い入れ、5年後に20万トンずつ非主食用米に処理することが基本。ただ、23・24年産と買入数量が20万トンを大幅に下回ったため、25年産から27年産までは特例的に買入数量が25万トンに引き上げられた。25年産も枠を余していたが、過剰基調か顕著になった26年産米以降は生産調整の手段として再認識されたため、25万トンの枠が全量埋まっていた。

 農水省は「古いものがなくなっていることから、基本の20万トンに戻す必要がある」との考えだが、1年で急激に5万トンを減らすと、産地での対応が困難になるため、2年かけて2万5千トンずつ、段階的に削減することとしたもの。2万5千トンの削減分は、飼料用米や加工用米、新規需要米等に振り替える必要があるため、28年産の生産調整に影響するほか、備蓄米の買入価格は28年産米価格のベースのひとつになるため、第1回買入入札が注目されていた。

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