天然ゴム生産3ヵ国の輸出削減効果あるのか!?

 東京ゴム先限は先週4日に158円50まで上昇、3日の安値152円80銭から5円70銭反発した。これは、ITRC(国際天然ゴム協議会)加盟3ヵ国のタイ、インドネシア、マレーシアが3月から8月までの6ヵ月間で61万5,000トンの天然ゴム輸出を削減するとのニュースが流れたからだ。

 国別の輸出削減量はタイ30万7,500トン、インドネシア23万8,000トン、マレーシア6万9,500トンで、月平均10万2,500トンを削減するというものだ。

 国別の月平均輸出削減量はタイ5万1,250トン、インドネシア3万9,667トン、マレーシア1万1,583トンというものだが、国別のデータはいずれも現地から伝えられた情報に過ぎず、ITRCからの発表ではない。

 問題は、タイ、インドネシア、マレーシアの3ヵ国で61万5,000トンの輸出削減が可能かどうかだ。本気ならやれないことはないが、3ヵ国が月平均10万2,500トンの輸出削減を順守出来るのか。その監視機関が問題で、例えば、輸出通関で削減されているのか確認がとれるかなど不透明な部分が多すぎるし、ITRCから詳細が発表されていない。

 また、仮に輸出削減が実施されたとしても、農民は通常通りにタッピングしてラテックスを採取するなかで、輸出を削減すれば、タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国の8月末の在庫は61万5,000トン増えることになる。

 つまり、タイであれば、通常の在庫プラス輸出削減の30万7,500トンが8月末在庫として上積みされる計算になる。

 同時に9月以降は、今度は輸出削減した在庫を処分しなければ保管料もさることながら、品質劣化を招く。東京商品取引所の供用期限が輸入通関後1年であることを考慮すると、タイの場合も在庫処理する時には値引きしないと買い手が見つからないとも限らない。

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