中国の景気後退で上海取引所のゴム在庫が過去最大に

 1月中旬の安値から出直り歩調となっていたゴム相場は、上昇が開始されてからわずか2週間ほどで息切れ状態に陥り、その後は弱含みないし膠着気味な市況情勢を余儀なくされている。

 1月第3週にタイ政府が南部を中心としたゴム農家を支援するために市中価格よりも割高な価格で買い上げる政策を閣議決定したことを契機に、ゴムの価格は一時的に急上昇した。1月中旬の時点でキロ30バーツほどだった原料ゴムの未燻製シート(USS)に対し、それより約50%もプレミアムを上乗せした45バーツでの買い上げを実施するとしたことで、ゴム価格は急速に値上がりした。

 ところが、1月下旬以降はゴム価格の上昇に歯止めがかかり、上値重い商状に暗転、下げ歩調は2月に入ってからも継続している。タイ政府の価格支援策に対する先物市場の織り込みが一巡したことで、押し上げ要因としての神通力が失せたためだ。

 更に2月に入ってからは、中国の景気指標が一段と落ち込んだことで、中国の天然ゴム消費がますます減少するのではないかとの見方が誘われた。特に材料視されたのは、1日に中国国家統計局が発表した1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)。結果は49.4で、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を6カ月連続で下回った。中国の製造業は、中でも鉄鋼やエネルギーなど主要産業が設備過剰、余剰在庫増といった深刻な問題に直面している。
 
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