1月20日から東京原油取引シミュレーション

 この欄で「原油価格はそろそろ上がるかもしれない」と書いた1月20日から今日2月2日までの東京原油価格は上下動を繰り返して上昇している。この間に最適な取引を行えばどうなったかをシミュレーションしてみた。

 20日の始値21,060円で損切りを▲600円で同時に注文して一枚買いを入れたとしても、その日のうちに買い値より▲1,380円安い安値があるので、ここで損切りが執行されており、▲3万円(▲600円×50倍)の損失である。

 その翌日21日の始値の19,700円で再度買いを入れても、その日の間に▲730円という安値があったので、再び▲3万円の損失である。

 その翌日22日の始値19,650円で三度目の買いを入れる。今度は大当たりで、当日中に▲260円安があったが、その後は今日2月2日の終値25,140円で+5430円(×50倍=の271,500円)の評価利益となっている。こうなれば、プロフィットテイクをせずに、損切りラインを今日の終値25,140円マイナス2,000円=23,5400円に移し替えれば、最低でも171,500円の利益は確定している。また現在価格から2,000円の反落までなら耐えられその後の上昇を享受できることになる。

 要するに、一度の取引で最善は叶わない。この場合は二度失敗して▲6万円の損失を出した後、17万1,500円の利益を確定させているので、ネットでは11万1500円の利益である。ちょうど一枚分の証拠金より少し多い収益であり、収益率はわずか10営業日で資金が二倍になった勘定となる。

 さて、原油価格は難しい段階にきている。ロシアとサウジが協調減産するという噂で原油価格は上昇したが、それは無いだろうという市場の見方で下落している。仮に減産協議のためにOPEC臨時総会が開催されることになれば、原油価格は急騰するだろう。しかし、噂倒れとなれば、反落する可能性がある。需給はOPECのOil Market Report1月号によれば、2016年は供給不足に転じる数字となっている。米国等の減産が下半期に予定されているためだ。原油価格が低迷すれば、米国のシェール油田を経営する企業の資金繰りは苦しくなるだろう。しかし、40ドル以上に上がってくれば採算は取れて融資も受けられるだろう。現在の31ドルとはかなり微妙な段階である。また背景には過去5年平均を上回る大量の石油在庫が世界にある。

 明後日朝に公表されるEIAの石油週報では原油在庫が減るか増えるか原油輸入の入着動向次第で微妙なところである。触らぬ神に祟りなしかそれとも、いちかばちか賭けに出るか。3万円のロス程度なら賭けても良いかもしれない。
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事