協調減産の情報戦の下、原油は急騰!?

 石油市場ではOPECと非OPECによる協調減産観測が高まりをみせ、それがWTIやブレントの急騰をもたらしている。ただし、作られた協調減産観測の様相も呈しており、先行きは全くの不透明といえる。

 OPECのパドリ事務局長が価格安定のための協議の必要性を指摘したころから、協調減産を市場は注目し始めることになる。その後の急騰のキッカケはいずれもロシア・エネルギー省が情報源になっている。27日にはロシアとOPECが協調減産に関する協議を行っていることを公表、28日にはサウジが各産油国が5%の協調減産の提案を行ったこと、2月のOPECと非OPECの閣僚級会合が実施されることを明らかにしたことで、WTI期近3月限は34.82ドル、北海ブレント期近3月限は35.84ドルまで急騰した。

 しかし、27日の協議に関してサウジが否定し、また28日の内容に関して、OPEC高官が5%の提案はアルジェリアとベネズエラの提案であり、サウジとロシアは協議を行っておらず、また2月の閣僚級会合も決定していないことを明らかにしている。この発表を受けて、WTI・ブレントとも高値から2ドルも急落するなど、波乱の展開もみせている。

 ここまでの経緯をみると、ロシア側による情報線の様相を呈しており、協調減産観測を指摘することで原油相場が実際に上昇しており、ある種の価格操作ともいえる。また、こうした情報を流すことで、協調減産とのムードを高め、外堀を埋めることを狙っているとも考えられる。
 
wti
 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事