中国の産業素材消費に急ブレーキがかかる懸念で失速

 今年の天然ゴム需給、あるいは総括的な産業素材需給が一段と緩和する公算が強くなっている。中国の消費に急ブレーキがかかるとの見方が強まっているためだ。IRSG(国際ゴム研究会)の「アウトルック2016」によると、2016年の中国の天然ゴム年間消費見通しは490万4000トンで、前年推定値との比較は23万5000トンの増加ではある。しかし、足元の中国経済の状況からするとIRSGが予測するような前年比プラスではなく、あるいは前年割れとなる可能性がある。

 19日に中国国家統計局が発表した2015年の国内総生産(GDP)は前年比6.9%増となり一昨年から0.4%下がり25年ぶりの低い水準となった。また昨年10-12月期の伸び率は前年同期比6.8%増で、直前の昨年6-9月期に続き2期連続で7%を割り込んだ。地方を中心に大量にマンションが売れ残り不動産向け投資の伸びがこの1年で急速に縮み、鉄鋼やセメントといった建築資材の生産が振るわないなど、内需の弱さが続いたことが主な要因である。

 2016年の中国の景気減速はますます加速度的となり、場合によってはマイナス成長になるのではないかとの見方すら一部には出ている。参考までに、今年の中国のGDP伸び率見通しは、国際通貨基金(IMF)は19日に発表した世界経済見通しで6.3%とした。一方、バークレイズ・リサーチが6.0%まで減速すると予測し、UBSアナリストは6.2%とし、更にまたシティ・リサーチは5.0%強とした。数値に違いはあれ、いずれにしても前年を下回っている。
 
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