【Platinum Weekly】リスクオンの地合と供給懸念

<高値保ち合い相場に>
NYMEX白金先物相場は、1,700ドル水準で上げ一服となっている。景気に対する信認回復が工業用金属需要の拡大期待につながる一方、価格連動性のある金相場が急落していることで、明確な方向性を打ち出せていない。金相場の急落に逆行してまで上値を切り上げるエネルギーはないものの、需給に対する楽観的な見方が、相対的な堅調地合につながっている。金・白金価格バランスが、最近の「金>白金」から「白金>金」に転換していることも確認しておきたい。

<南アフリカで再びストの懸念>
南アフリカではインパラ・プラチナ社で6週間にわたるストライキが漸く終結を迎えたが、早くも次のストライキが発生するリスクが高まっている。全国鉱山労組(NUM)によると、モディキワ・プラチナで賃金交渉が決裂すると、ストライキ発生の可能性があるとしている。労働者は12%の賃上げを要求しているのに対して、会社側の回答は8.5~9.5%に留まっていることで、今後の交渉次第ではストライキ決行の可能性が排除できない。同社の白金生産高は年間12万7,532トンであり、仮にストライキが発生しても減産量は限定される見通し。ただ、例年にないペースでストライキが多発していることが確認されると、供給リスクの上乗せを進める必要性が浮上するため、今後の交渉状況に注目したい。

<ジンバブエで資源ナショナリズムの動き>
一方ジンバブエでは、インパラ・プラチナが子会社ジムプラッツの権益51%以上を黒人投資家に譲渡することで合意した。ジンバブエでは、南アフリカ同様に黒人投資家に鉱山権益の委譲を促す法律が成立しており、これまでのような外資による独占運営が行えなくなっている。ジムプラッツはジンバブエ政府からの圧力に対抗してきたが、鉱業事業の許認可権を有するジンバブエ政府に譲歩せざるを得ない状況に追い込まれている。ジンバブエは、南アフリカに次ぐ世界第2位の白金埋蔵量を有しており、同国の増産ペース鈍化のリスクには注意が必要である。

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