タイ政府のゴム購入は一時的な効果に過ぎず

 東京ゴムが13日から急騰し、15日には159円80銭と160円に急接近した。1月12日の安値144円50銭からの上げ幅は15円30銭に達したが、この上げは新規買いというよりも売方の買い戻しによるところが大きい。

 このように、突如として急騰した背景はタイ政府が45億バーツの資金で10万トンのゴムを農家から直接購入すると発表したためで、『資金不足でまさか市場に介入するとは思っていなかった』(市場関係者)だけに、市場は“予想外”と受け止めて反発力を強めたといえる。

 天然ゴムの購入については8省庁合計で10万トン、その内訳は運輸省5万7,713トン、観光・スポーツ省3,600トン、内務省3,069トン、農業協同組合省2,558トン、国防省933トンなどとなっている。

 購入価格については1キロ当たり45~60バーツの方向で調整中といわれるが、タイ政府が45バーツを希望しているのに対して、農家は60バーツを希望しており、その開きが大きいため、調整に手間取ることも考えられる。

 ただ、中国の経済減速で国際商品が記録的な安値にあるなかで60バーツの価格は余りにも高く、せいぜい50バーツまでアップされる程度と見られる。ちなみに、現在の原料価格は36バーツ近辺にある。

 問題は今後の相場展開をどう読むかだが、目先はタイ政府に敬意を表して上昇する可能性があるものの、踏みが一巡すると再び反落する恐れがある。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事