200日移動平均線割れの金相場を読む

 NY金は、終値ベースで再び200日移動平均線を割り込んできた。うるう年の2月29日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言で量的緩和第3弾(QE3)に対する期待感が後退したことをきっかけに急反落した流れが続いている。13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で雇用情勢の改善が言及され、景気判断が引き上げられたことで、改めて追加金融緩和の可能性が後退し、「金売り・株買い」の動きとなっている。足もとのマクロ経済指標の好転による追加金融緩和期待の後退、ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避による安全への逃避買いの解消なども弱材料視された。

 これまで下げ局面では、積極的な買いを見せていた中国を始めとする新興国だが、全国人民代表大会(全人代)で、経済成長率目標が7・5%に引き下げられた事に加え、全人代最終日に温家宝首相が不動産バブルの対策強化について、「地方は土地(使用権)の売却で大きな収入を得ており、金融機関や不動産会社の利益にも影響が及ぶ。(バブル解消に向けた)改革を阻止しようとする力が大きい」と指摘・牽制した事もあり、リスク商品の側面もある金(GOLD)に対しても買いの手が控えられた格好となった。

 金(GOLD)の天井説も出てきそうだが、200日移動平均線を早々に回復できるか否かがテクニカル面からの焦点だ。昨年末に欧州ソブリンリスクに対するキャッシュ化から200日移動平均線を割り込んだ際には、移動平均線との乖離率が-5%で底打ち、割り込んでから18営業日で200日移動平均線を回復した。

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