新春早々、大幅続落で幕開けしたゴム相場

 2016年のゴム相場は、新春早々全限ストップ安(※)の急落で幕開けした。4日は大引けまでの下落で6円から7円内外の強烈な下落となり、全限が一代の安値を更新するとともに、先限は一時152.4円まで下落して昨年11月の直近安値153.0円を下回り、2009年7月以来の安値をつけた。翌日も一段下げとなり、更に7日も小幅ではあったものの続落して先限は147円台まで下落し、心理的節目の150円を割り込む展開。値位置はいよいよ2009年3月以来の安値圏まで後退した。

※ストップ安=サーキットブレーカー(ゴム市場においては5円以上の変動を起こした場合に相場の安定化のために発動する措置のこと)

 参考までに、6日の東京先限が147.5円まで下落したことにより、昨年6月の直近高値247.9円からほぼ100円下げた。下落率は40.5%。わずか半年で4割の上値が消失したことになる。また2011年の高値535.7円を基準にすると、下げ幅は388.2円。下落率は72.5%。元値の7割以上が消失した計算だ。

 ゴム相場が下げている理由はさまざまだ。具体的に羅列すると、(1)2010年から2011年にかけて東南アジア地域でゴム農園の開発が進んだことによる増産化、(2)中国経済の疲弊化と景気減速に伴うタイヤ向けを中心とした天然ゴム消費の減退、(3)欧州の金融不安の停滞と工業向け需要の減速、(4)原油相場の大幅下落により合成ゴム価格が安値低迷、(5) 米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定によるコモディティ投資のリスクオフ傾向、…などが挙げられる。最も需要な点は、(1)と(2)の部分に依る天然ゴム需給の緩和である。

 内部要因においては、非当業者の建玉が昨年末までは売り建てより買い建てのほうが多いネットロングの状態が継続していたが、今年に入ってからは建玉が逆転し、ネットショートに変化したこともマーケットが弱気に傾いていることを物語っている。

 テクニカル的では、日足、週足、月足、すべての一目均衡表において相場が抵抗帯を下に抜け、先安を暗示していることも看過できない。更にMACDにおいても、短期、長期ともに基準線がシグナル線を下回ったことでデッドクロスとなっている。
 
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