原油市場分析「米国の気候が一変」

NY原油が12月21日に33.98ドルまで下落し、リーマン・ショック以来の安値を記録しました。原油急落の背景には、記録的な暖冬などが挙げられます。米ディスティレート在庫は、例年ならば夏場に向けて増加傾向を続けるが、秋頃からの暖房用燃料需要の高まりを受けて減少傾向に転じます。しかし、米国の近年稀に見る暖冬により米ディスティレート在庫が11月中旬から増加傾向を続けております。

ニューヨークの最高気温は、12月24日に22℃まで上昇し、Tシャツ1枚でもすごせるほどにまで気温が上昇しました。北海道の函館と同じ緯度のシカゴでも、12月中旬の最高気温は16℃付近まで上昇する日もありました。そして、米中西部のミシシッピ川が昨年末より氾濫したニュースには驚かされました。この時期の米中西部では、例年であれば大雪などが取り沙汰されるのですが、昨年末は大雨が取り沙汰されました。これも近年最高の勢力まで発達したエルニーニョ現象による影響だとされております。米国では、昨年11月頃から記録的な暖冬が続いており、暖房用燃料需要の低迷を背景に原油価格が下落基調を続けました。そして、米国の記録的な暖冬を受けてNY天然ガスが12月18日に17年ぶりの安値を記録しました。しかし、NY天然ガスは、その翌日からの6営業日で安値から41%ほど急騰しました。米国の気温が年明けから大幅低下するとの予報にNY天然ガスが大幅上昇となったことは注目でしょう。ニューヨークの最高気温は、12月24日に22℃まで上昇したものの、本日の最高気温は-1℃となる予報です。シカゴの本日の最高気温は-3℃となる予報です。1月の米国の気温は、平年並みか平年をやや下回る予報となっていることから、今後は、気温低下に伴う暖房用燃料需要の高まりと共に原油価格が上昇基調に転じる可能性も高まってきました。

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