リーマン後の安値を目指す原油相場

 OPEC総会以降、世界的な石油の供給過剰を再認識する格好となり、WTI・ブレントとも一段安を演じ、リーマン後の安値をひとまず目指す展開をみせている。OPECが生産目標の設定を見送ったことで、OPECの足並みの乱れを露呈し、協調減産の難しさを改めて認識する結果となったことで、WTI・ブレント市場では下げ圧力が強まっており、底値のみえない状況が続くと考えられる。
 OPEC月報が10日、明らかにされたが、非OPEC加盟国の供給減から2016年の世界の需給バランスは改善に向かうと指摘している。その一方、OPECの供給に関しては触れておらず、中身のない月報といえる。
 11月のOPECの原油生産は日量3170万バレルとされ、前月よりも23万バレル増加している。サウジやイラクの増産が影響しているが、市場ではOPECによる増産を売り材料と評価している。
 2016年にOPECの原油生産は日量で3080万バレルに改善するとの見通しを示しているものの、2015年のOPEC原油の需要が日量2940万バレルだけに、需要の改善がない限り、2016年は供給過剰が続くとも暗に指摘している。
 現在、OECD加盟国の原油・石油製品在庫は30億バレルの大台に乗せているが、年初に25億バレルを越えた後、一本調子で増加している。通常、23億~24億バレルのレンジが適正水準とみられている。2016年はさらに在庫が積み増しされる可能性が高いといわざるを得ない。

WTI

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