原油の大幅下落で上値が重くなっているゴム相場

 今週明け早々の12月7日、ニューヨーク原油相場の中心限月1月限は一時37.50ドルまで下げ足を強めた。今年8月の直近安値37.75ドルを下回ったことで、中心限月として2009年2月以来6年10カ月ぶりの安値をつけた。

 中国の景気減速などで原油需要が落ち込でいる一方、産油国による生産調整にもメドがつかないことから、マーケットに先安観が強まっている。先週末に開催されたOPEC総会では、価格維持のために減産を求める一部の国と生産シェア確保を優先するサウジアラビアなどの溝が埋まらず、生産量カットは見送られ、それが失望感を誘って売り圧力が一段と強まった。

 ニューヨーク原油は、2008年のリーマンショック後の安値33.2ドルに更に接近する動きとなり、この7年間で形成された上げ相場、100ドルまで届いた相場が全て消失した。原油安はまだ下げの途中であり、今後の一段下げにより、先のリーマンショック後の安値付近まで下落する見通しが広がっている。今年9月時点でゴールドマン・サックスのアナリストが「先行きの原油相場はバレル当り20ドルまで下落する公算がある」との見解を示していたが、これはOPECの一段の生産拡大で世界の石油余剰が2016年まで続くというのが最大の根拠。その予測が現実となりそうな雲行きであることも気掛かりだ。更に付帯的なファクターとして、北米のシェールオイル供給の上増しもある。このような供給事情に対して中国の景気減速に伴う同国のエネルギー消費の減退がある。

 最近の原油市況をここまで述べたのは、原油相場とゴム相場との連動性が強いためだ。原油相場が上昇するとゴム相場は上昇しやすい状況となり、逆に原油安になるとゴム安となるケースが往々にしてある。場面、場面を切り取ると連動しないケースもあるが、長い期間の相関をみると関連性は高くゴム相場の先行きを分析する上で原油の動向は軽視できない。

zu1 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事