白金と金の逆ザヤはピークに達した可能性

1月19日に白金価格が金価格を下回る“逆ザヤ状態”に転じてから、およそ1年近くが経とうしている。逆ザヤ幅は9月29日に812円まで拡大したが、その後は急速に引き戻して500円台に収縮したため、逆ザヤもピークに達したかと思われた。しかし、11月に入ってからは再び拡大し、11月24日には882円まで拡がった。今年最大の逆ザヤ幅となったが依然として反転する兆しが見えてこない。現在の白金相場には、主に3つの弱材料が底流している。第1に、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)社による排ガス不正問題を受けて、ディーゼル車の販売台数が減少するとの観測から、白金需要が停滞するとの懸念が強い。実際、同社は、排ガス試験で不正を行うソフトウエアを搭載していたとする新たな疑惑の浮上に伴い、米国でのディーゼル車販売を先月4日に凍結した。第2に、米国の利上げ観測に伴って、南アランドは対ドルで安値を更新し続けている。今年1月2日のドル・南アランドは1ドル=11.61南アランドだったが、12月8日には1ドル=14.69南アランドの高値をつけ年初来高値を更新した。つまり、南アランドは対ドルで年初来安値を更新し26.5%も下落した。そのため、南アランド建て白金には割高感が強まり、輸出が促進され市場への供給が増えてしまった。第3に、供給不足が改善している。ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期レポートによると、2015年の白金市場は供給不足が改善し、不足量は約30万オンス(およそ9.3トン)にとどまる見通しで、2016年は5000オンス(およそ0.16トン)とわずかながら供給過多に転じる見込み。

sayaweekly

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