コメ相場の変動要因

 農水省は12月4日、平成27年産米の水稲収穫量は798万6千トン、うち主食用米は744万2千トンと公表、前回調査(10月15日現在)より2千トン減で確定した。これは生産数量目標(751万トン)より7万トン少なく、自主的取組参考値(739万トン)より5万トン多い数字。生産調整の取り組みによって、ほぼ計画に近い水準となったが、28年(2016年)6月末の民間在庫は207万トンとなる見通しで、まだ過剰水準といえるだろう。

 先月30日に行われた農水省・食糧部会(食料・農業・農村政策審議会 食糧部会)では、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の見直し等を審議会に答申し、了承された。部会で示された「27/28年の需要見通し」では、27年6月末の民間在庫は226万トンで、7月の速報値より4万トン減で確定。26/27年(平成26年7月~27年6月)の主食需要量は783万トンで、前年比4万トン減。27年産生産量は744万トン(上記の通り)に変更された。また、27/28年の需要量については、27年産米の相対取引価格が上昇傾向にあることから、需要量に及ぼす影響を踏まえ、トレンドで算出した771万トンから8万トン低い763万トンに見直しした。このため、28年6月末の民間在庫見通しは207万トンという計算になる。

 一方、28年産米の生産数量目標は、近年のトレンドで毎年8万トン減少していることを勘案、27年産米の数量目標751万トンから8万トンを削減した743万トンと設定。自主的取組参考値の水準は、期末在庫が近年では低位の水準[180万トン]となるよう、735万トンと設定された。この需給計算によると、29年6月末の民間在庫は188~180万トンとなる見通しで、この数字であれば均衡水準といえるが、さらなる生産調整の取り組み継続と強化に、産地がついて来られるかが焦点となるだろう。

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