注目したい白金ETF市場の動向

白金の上場投資信託(ETF)残高が急増している。昨年12月20日には一時128.4万オンスまで落ち込んでいたが、3月7日時点では140.5万オンスに達し、僅か2ヶ月余りで12.1万オンスもの投資需要を創出することに成功している。2011年の投資需要は、バーやコイン投資を含めても49.5万オンスであり、それと比較するとポジティブ・サプライズと評価できるレベルの数値である。

南アフリカのインパラ・プラチナ社で1月下旬に発生したストライキでは、累計12.0万オンスの白金生産が喪失された。それと同規模の投資需要が創出されたと考えると、この数値のインパクトの大きさが理解されよう。ストライキの影響で12年の白金需給見通しは大幅な修正を迫られているが、その影響を倍増させるような動きがETF市場で発生しているのだ。

白金ETF市場では、昨年9月以降の相場急落局面で換金売りが膨らみ、累計で20.5万オンスもの現物供給圧力として機能した。しかし、足元では1,700ドル水準の高値でも投資需要は急増傾向を示しており、マーケットが白金相場の持続的上昇に自信を強めていることが窺える。

NYMEX白金先物市場では、3月に入ってからの急落で買い玉整理の動きが活発化していることが窺える。ただ取組動向を見ると、大口投機筋は1,500ドル台を割り込んだ昨年9月をボトムに、その後はほぼ一貫して買いポジションを拡大させている。売りポジションの解消が本格化したのは年明け後になるが、「1,500ドルは買える価格」と評価した向きが多かったことが確認できる。

直近の買い越し枚数(2万7,761枚)は、重量換算では138.8万オンスに達している。10年以降は3万枚=150万オンスが買い越し幅の壁になっているが、同水準をブレイクできるかが試される地合になる。

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