トウモロコシは需給悪化を背景に再び弱基調に逆戻り!?

 9日に米農務省はトウモロコシの需給報告を明らかにする。今回は8月から続いた生産高予想は見送られ、年明け1月の生産高予想が最終の発表となる。このため、今回の注目は米国の需要と南米の生産高がひとまず注目される。
 先日、米EPA(環境保護局)は2016年のバイオ燃料の使用義務数量を明らかにしており、バイオ燃料全体の使用義務数量は181億ガロン、そのうちエタノールは145億ガロン。2015年のエタノール使用義務数量は140.5億ガロンだっただけに、米EPAはエタノールの供給増を想定している。
 ちなみに、需給報告で示されるのは9月1日から翌8月末までの年度であるため、参考にならないが、需給報告での2015年度のエタノール需要は51億7500万ブッシェルで、前年度と比較して0.65%の減少である。米EPAの指摘を受けて、エタノール需要の上方修正の可能性も出てきたが、ひとまず前年度並みの水準に戻すとして2500万~3000万ブッシェルのエタノール需要の引き上げが予想される。
 一方、輸出需要はさらなる大幅な引き下げも考えられる。前月は5000万ブッシェルの下方修正で、前年度比3.43%減。ただし、9月から11月の輸出実績は前年同期比で26%も急減している。割高な米国産を敬遠して、安価な南米産やウクライナ産の手当てが急増しているためで、南米やウクライナには潤沢な供給も確保されている。今回さらに5000万バレルの下方修正が実施されたとしても、前年同期比で6.12%減にとどまるだけに、さらなる大幅な下方修正が今後とも必要に迫られるとみる。
 従って、エタノール需要が上方修正されても、それ以上に輸出需要が下方修正される公算が高く、米国の期末在庫はさらに増加することになるだろう。

corn

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