ゴム相場は12年ぶり安値をつけたニッケルに追随するのか

 ドル建てのシンガポール・ゴム相場は、RSSとTSRの二つの銘柄を取引しているが、このいずれの銘柄も今6年数カ月ぶりの安値圏に喘いでいる。しかし、それでもなお底打ちしたと判断するには尚早で、2008年の安値を下回り、今後更に一段下げ、あるいは二段下げという形で崩落する危険性がある。そう考えるのは、大きく二つの理由に依る。

 一つ目の理由は、1990年台以降の約20年間の長期トレンドにおいて、安値と安値とを繋いだ下値支持線を割り込んでしまったことで、テクニカル上、いわゆる「底割れ」となったためだ。このため今の相場がどこまで下落するのか目安を付けることすら難しい状況となっている。二つ目は、天然ゴムと同じ産業素材銘柄である銅などの非鉄金属の相場が、これまでの下落に一段と拍車がかけられている点にある。

 特に最近、著しい下落を示しているのがLME(ロンドン金属取引所)のニッケルである。23日時点のLMEニッケル3カ月物は一時トン当り8175ドルまで下げたが、これは2008年の安値を下回り、2003年以来12年ぶりの安値となっている。直前までは、中国の精錬業者が来年の生産削減計画を発表したことで上昇していたにもかかわらず、急転直下、戻したところを再び売り叩かれる状況にある。

 ニッケル市場では、今年に入ってから生産調整が進み在庫も減少傾向となっているものの、それでもまだ供給過剰の削減に向けた生産者の取り組みが不十分との見方が根強い。想定されている以上に中国の景気減速が深刻化しているのではないかとの危惧も根底にある。LMEの6つの主要銘柄の指数は今年に入って28%低下し、2008年の金融危機以来の大幅な落ち込みを余儀なくされている。

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