感謝祭を前にしてNYガソリンの戻りがけん引役に、石油市場

 20日に納会を控えたWTI期近12月限は40ドル割れをみせており、期近ベースにおいて8月27日以来の40ドル割れである。8月24日に37.75ドルの安値示現後、10月9日に50.92ドルの高値を付けたものの、その後、世界的な供給過剰の拡大からズルズルと値を沈め、再び40ドルの大台割れを果たしている。
 OPEC月報によると、10月のOPEC産油量は日量平均で3138.2万バレルとなり、9月の同3163.8万バレルを若干下回り、減少は実に3月以来のことである。それでも目標生産枠の日量3000万バレルをまだ大きく上回っており、供給過剰に変わりはない。さらに同月報では2016年もイラクの増産の影響もあり、供給過剰状態が続くとしている。
 続く、国際エネルギー機関(IEA)の月報でOECD加盟国の原油・石油製品在庫は実に30億バレルとされており、極めて高い水準であると指摘されている。それに先立つ2015年版のエネルギー見通しにおいて、2020年の80ドルを予想する半面、2019年まで供給過剰な状態は続くとしている。
 非OPECの高水準の生産も続いている。10月のロシアの産油量は月間ベースで過去最高だった9月を上回っている。米国の産油量は今夏をピークにしてその後減少傾向を示しているが、ここにきて日量910万バレル台で安定している。不需要期の中、原油の安定供給もあり、米国の原油在庫は8週連続で増加している。WTIの認証在庫もここにきて急増しており、納会を控えた期近12月限の下げもこの認証在庫の高水準を嫌気して、40ドルを下回る要因の一つとされている。
 イランの経済制裁解除による原油生産拡大と輸出増が近づく中、サウジを中心とするOPEC湾岸諸国の減産は考えにくく、12月上旬に予定されているOPEC総会でも減産見送りの公算は非常に高い。

NYGS

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