相場を見る限りゴムの需給格差は一段と拡がっている

天然ゴムと同じ産業素材である銅相場がここにきて一段と下げ足を強めている。NY銅は11月に入るとほぼ一貫して下げ続け、17日時点で中心限月は一時206.6セントまで後退し心理的な節目である200セントに接近した。同時に、2009年5月以来6年5カ月ぶりの安値をつけた。

一方、希少金属であるプラチナ相場は銅相場以上に下落が顕著となり、11月17日時点でNYプラチナの中心限月は一時850.7ドルまで下落、同様に約6年ぶりの安値圏まで後退した。銅とプラチナは同じように下落傾向を強めているが、NY銅が2008年末の安値から2011年の高値に至るまでに記録した上げ幅を、2011年以降、現在までの下げで75%削ったのに対し、同じ期間のNYプラチナの下げは92%に達している。銅相場が高値から4分の3押しにとどまっているが、プラチナはほぼ全押しに近い状況となっている点は若干相違がある。

ゴム相場の状況はプラチナ相場に近い。最も需給規模が大きく汎用性の高いTSR相場の場合、シンガポールの中心限月は17日時点で一時114.5セントまで下落した。これは2011年の高値575セントから461セント安である。これに対し、2008年末から2011年の高値までの上げ幅は476セントであるため、下げ相場は上げ相場に対し97%に達している。ほぼ全押しに近い状態である。

産業素材は、全ての銘柄において世界最大の産業素材消費国・中国の景気減速に伴う消費の減少という側面から相場の急落につながっている。更に、下落率の大きいゴムやプラチナは、中国の需要減退だけではなく、供給側にも問題がある。つまり、多くの産業素材銘柄の中でより需給が緩和しているため、相場の下落率が大きくなっている。

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