インプラッツのストライキ終結の考え方

南アフリカのインパラ・プラチナ(インプラッツ)は5日、ルステンブルグ鉱区の操業を再開したと発表した。同社では、賃上げ交渉を巡る労働争議から1月20日にストライキが発生し、一時は1万7,200人もの労働者が解雇される事態に陥った。6週間にわたるストライキで、累計12万オンスの生産が喪失されたと報告されている。

本格的な操業再開は時間の問題になっているが、昨年の南アフリカの白金生産高が477.5万オンスに留まる中、12万オンスもの生産が喪失された事実は重く受け止める必要がある。マーケットでは、12年の世界白金需給は小幅供給超過がメインシナリオと考えられていたが、それを需給均衡ないしは小幅の需要超過見通しに転換させるだけのエネルギーがある数値である。

南アフリカでは新興のAMCU(鉱山建設組合協会)が労働者の支持獲得を狙って、過激な労使交渉を展開する傾向を強めている。従来の白金鉱山会社とNUM(全国鉱山労働組合)との協調路線が崩れ始めていることが、今回のインプラッツのストが先鋭化した底流にあると考えている。

昨年も鉱山会社各社は、安全上の問題を理由に相次ぐ操業停止を迫られており、大規模な減産を強いられた会社も少なくない。今回のストライキを単発的なものと理解するのは、リスクが高いだろう。南アフリカの白金生産環境が再び悪化し始めていることを象徴する動きとの理解が必要である。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事