天然ゴムの需要と供給は双方で依然問題を抱えている

中国汽車工業協会がまとめた10月の新車乗用車販売台数は前年同月比13%の増加と、今年最大の伸びを記録した。新車乗用車販売台数は前年同月比13.5%増の194万台で乗用車と商用車を合わせた自動車全体の新車販売台数は前年同月比12%増の222万台となった。小型車購入時の税金を引き下げる政府措置が寄与した。中国政府は9月下旬、自動車産業の活性化に向け、排気量1600cc以下の小型車について自動車取得税を10%から半分に引き下げた。株価急落や景気減速を背景に国内販売が落ち込んだことを受けて、業界団体が導入を求めていた。

しかし一方、中国税関当局がまとめた10月の中国貿易統計は、輸出入ともに市場予想よりも大きく落ち込んだ。貿易総額も8カ月連続で減少。10月の中国輸出は前年同月比6.9%減少するとともに輸出額は4カ月連続で前年割れとなった。輸入は同18.8%のマイナスで輸入額は12カ月連続の前年割れ。日本やEU、東南アジアなどの地域から、自動車関連や金属加工の機械や液晶の輸入の落ち込みが一段と拡大。他方、輸出の弱さは、服飾や靴、パソコンなどの輸出量が落ち込んだことが大きな要因。輸出と輸入を合わせた今年1-10月の貿易総額は前年同期比8.5%減少し、政府が通年の目標としているプラス6%を大きく下回っている。

また中国国家統計局が11日発表した10月の鉱工業生産は前年同月比5.6%増と、9月の5.7%増から減速した。事前予想の5.8%増からも下回った。予想に届かなかったことで、鉱工業活動は一段の減速が見込まれている。
この中国の貿易量の弱さと鉱工業生産の脆弱さは、そのまま今の中国経済の実態を如実に映しているといえ、その先にある天然ゴムや銅、アルミ、銀、プラチナ、亜鉛といった多くの産業素材の需要を縮小させていることは確実である。
 
zu1

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事