コメ相場の変動要因

 農水省が公表した27年産水稲の作柄概況(10月15日現在)によると、全国の作況指数は100の「平年並み」(27年産の公表から変更された農家使用のふるい目幅ベース)で、前回の9月15日現在と変わらず。

 また、主食用米の予想収穫量は744万4千トンの見込みとなり、前回調査から2万3千トン下方修正された。この数字は生産数量目標751万トンを約7万トン下回るが、自主的取組参考値739万トンより約5万トン多い水準で、27/28年(今年7月から来年6月)の供給見込みは、古米(230万トン)を含め974万トン。ここから、基本計画で示された27/28年の需要見通し770万トンを差し引いた、来年6月末の民間在庫見込みは204万トンとなる。この在庫水準は過去7カ年の平均である199万トンに近づくが、需給均衡である170~180万トン水準を上回るため、全体としては過剰環境と言えるだろう。

 27年産米は飼料用米等への転換により、過剰作付が解消に向かい、生産数量目標が初めて達成されたため、単年度でみれば需要見通しを下回るが、今年6月末の民間在庫が230万トンあるため、まだ需給が均衡しているとは言えない。28年産米でも引き続き27年産米並みの生産調整が必要となり、来春以降はその取り組みの成否が、27年産米の後半戦価格に影響する可能性もある。

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