ゴム市場分析「価格低迷の理由」

 中国経済成長の鈍化懸念を背景に中国株が6月頃から急落を続け、それにより株式市場や資源国通貨、非鉄金属や天然ゴムなどの資源価格の多くが6月頃から下落基調を強めました。しかし、この2ヶ月間でNYダウが安値から2400ドルほど上昇し、あと570ドルほどで年初来高値を更新する水準まで上昇しました。上海総合株価指数も安値から20%ほど上昇し、「強気相場入り直前」の水準まで上昇しております。しかし、非鉄金属や天然ゴムの安値低迷が続いており、東京ゴムは、10月27日に年初来安値となる157.1円を記録しました。
 7月上旬から中国当局が株式取引への規制強化に乗り出し、株価指数先物の取引高が100万枚強から6万5000枚前後まで激減しました。その一方で、上海銅の取引高は2倍近くに急増し、1日あたり71万枚前後になりました。上海銅は、6月頃から大暴落となり、普通であれば暴落後の出来高は大幅に減少するものです。しかし、中国株を保有している投資家にとってヘッジ売りの対象とされていた株価指数先物への規制強化により、株価指数先物でのヘッジ売りがほとんど取引出来なくなったことを受けて、ヘッジ売りの対象を上海銅などに移した投資家が急増しているようです。上海ゴムは、上海期貨交易所の人気銘柄ですから、上海銅など上海非鉄金属銘柄の影響を大きく受けます。資産運用会社であるコロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの商品市場担当者は、「中国の株式取引が最初に制限されたとき、われわれは中国人投資家による銅の激しい売りを目撃した。それはリスクを売るはけ口だった。」と述べております。また、資源メジャーであるグレンコアのCEOは、「全く理屈に合わない。われわれは銅在庫と相場がこのような水準まで減少したのをみたことがない。こうした水準だと、通常は銅相場がはるかに大きく上昇するものだ。」と述べております。

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