連騰をみせるシカゴ大豆

 2月に入って騰勢を強めているシカゴ大豆であるが、ここにきて一段と上伸し、9連騰を演じている。取引中心限月である期近5月限の連騰期間中の上昇幅は57.50セントで上昇率は4.5%。2月の上昇幅でみると111.50セントで上昇率は9.2%となる。2月の営業日は20日であったが、下落したのはたった4営業日しかなかった。
 1月のシカゴ大豆は期近ベースで8.75セント下落していた。ブラジル最大の大豆生産地であるマトグロッソでは雨に恵まれ、豊作観測が支配的で、供給不安を指摘する向きはあまりみられなかったといえる。アルゼンチンの干ばつ懸念もトウモロコシ中心で、大豆のダメージは限定的とされていた。
 それが2月に入って干ばつによってブラジル南部の大豆は大きなダメージを受けたとの観測が強まり、ブラジルの生産高予想の下方修正が相次いで発表されている。先日、ブラジルの民間調査会社であるアグラルは2011年度の同国の生産高予想を6800万トンとし、前月の7020万トンを下方修正されている。米農務省は2月の需給報告で7400万トンから7200万トンに生産高を下方修正させているが、ついに7000万トンの事前予想が示されたことは、シカゴ市場に少なからず衝撃を与えたとみられる。米農務省はアルゼンチンの生産高も5050万トンから4800万トンに下方修正している。
 ドイツの油実専門誌であるオイルワールドは2011年度の世界の大豆生産が当初見通しより1900万トンは下方修正するとの予想を示しているが、これは南米の干ばつによる減産観測が大きく影響しているとしている。米農務省はブラジルとアルゼンチンそしてパラグアイの南米の大豆主要輸出国の生産高予想は昨年12月と2月を比較すると、820万トンも減少しているが、オイルワールドの減少予想にはまだまだ及ばないことから、米農務省によるさらなる下方修正が想定される状況でもある。その意味で、3月9日の需給報告での南米の生産高の一段の下方修正は避けられない状況にある。

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