金投資家が注目したいバーナンキ証言のポイント

2月29日のCOMEX金先物相場は、前日比-77.10ドルの1,711.30ドルと急落した。その後の時間外取引では一時1,700ドル台も割り込んだが、アジア系現物筋の押し目買いで、アジアタイム昼にかけては下げ幅を縮小している。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が同日の議会証言で、量的緩和第3段(QE3)に向けて特に踏み込んだ発言をしなかったことが失望売りを招いた訳であるが、明らかな過剰反応とみるべきだろう。

確かに、2月2日の議会証言で「あらゆる措置を講じていく」と発言していたことを考慮すれば、今回の「保有証券を適宜調整する用意がある」との発言は、QE3に向けての展開が後退した感は否めない。

しかし、現行の超緩和的な金融政策スタンスが何らかの変化を迫られた訳ではなく、特に金相場の上昇基調に修正を迫るような動きとは考えていない。欧州中央銀行(ECB)は昨年の2度にわたる利下げ効果を見極めるスタンスになっているが、日米欧に加えて新興国の一部も金融緩和政策を深化させており、じゃぶじゃぶのマネー供給が「通貨としての金」の価値に再評価を促すフローに変化はみられない。

バーナンキ証言に関しては、QE3について態度を保留したのが正解であり、QE3を否定した訳ではないことも確認しておきたい。

年初からの250ドル幅の急騰、月末要因から、ファンダメンタルズと乖離した割安な価格が実現した状態とみている。実際、アジア系現物時の動きが活発化していることは、これまでの急騰地合で買い遅れていた向きに、絶好の買い場を提供していることを明確に物語っている。

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