原油市場と四半期決算

 10月8日のアルコア決算発表を皮切りに本格化した米国企業の7~9月期決算発表は、序盤戦の金融業を中心とした決算発表が行われており、これから月末にかけてエネルギーセクターの決算発表ラッシュを迎えます。NY原油が7月上旬から暴落し、7~9月期のNY原油がリーマン・ショック後の最安値水準まで下落したことを受けて、エネルギーセクターの決算内容がかなり悪化する見通しとなっております。
 トムソン・ロイターによるS&P500種株価指数を構成する企業の7~9月期の1株利益予想は前年同期比で「4.5%減益」となり、金融データサービスを手掛けるファクスセットによる1株利益予想は「5%減」です。これから解かるように、今回の四半期決算は、リーマン・ショック後で最も悪い内容となりそうです。しかし、ロイターによるエネルギーセクターの1株利益予想が「65%減益」となっており、ファクスセットによるエネルギーセクターの1株利益予想も「64%減益」ですから、エネルギーセクターが全体の1株利益予想を大幅に悪化させる見通しとなっております。そして注目は、ロイターによるエネルギーセクターを除いたS&P500種株価指数を構成する企業の7~9月期の1株利益予想が3.4%増益ですから、エネルギーセクター以外の決算はまずまずの内容となりそうです。更に、最近の資源価格の暴落で経営悪化した資源セクターを除けば、かなり良好な決算内容となりそうです。ロイターは、「好業績のセクターは概ね内需型産業に集中しており、小売店を含む一般消費財セクターと通信セクターの1株利益はそれぞれ11.6%増益、11.1%増益。」との見通しも示しており、小売業などを中心とする内需関連セクターの決算がかなり良好な内容となりそうです。

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