金と原油・三井物産貴金属トレードを縮小

 米国商品先物取引委員会(CFTC)が公表した10月6日のファンドの建玉のネット買い残は、金とパラジウムが3週連続して増加している。価格が下がっている原油も5週連続で増加しており、トウモロコシが10月6日の週だけ5万2千枚増と買われている。大豆や大豆油、砂糖が2週連続の増加で、コーヒーは5週連続の減少である。商品全体に2週連続で合計29万枚増加しており、6月以来の大幅な増加である。

 NY金価格は米国の雇用統計における非農業就労者数が予想以下の増加であった10月2日から上がりはじめ、1日を除いて7営業日連騰し、2日の1112ドルが12日の1164ドルまで約50ドル上昇している。8月24日の1169.8ドルの高値を抜ければ6月末以来の水準に達するだろう。金価格の上昇要因は米国の利上げが延期されたことであると思われるため、いずれ利上げのニュアンスが再燃すれば、価格は下がる可能性があるが、それまでは中国やインドの実需に後押しされて価格は上がるものと思われる。

 三井物産がロンドンとニューヨークにある1970年にロンドンに設立されたMitsui & Co. Precious Metals Incという貴金属トレードの子会社を年末に閉鎖して貴金属トレードは東京と香港だけにすると発表し、貴金属トレーディング界に驚きをもたらしている。ブリオンバンク間の金等貴金属のディーリングはこれによりかなり打撃を受けると市場関係者は述べている。

 原油価格は12日に発行されたOPEC Oil Market Report10月号でOPEC諸国の9月の原油生産量が日量3,157万バレル前月の3,146万バレルから11万バレル増加したため、▲2.53ドル価格が下落して47.1ドルに戻っている。大きく生産が増えた国はイラクの+8万バレル、ナイジェリアの+3.4万バレル、UAEの+2.4万バレル、アンゴラの2.2万バレルであるが、サウジアラビアは▲4.8万バレルと減少している。結局石油収入が国家歳入の大半を占める産油国では減産することはできない宿命を負っているものと思われ、サウジアラビアは真夏の電力需要が減少したため発電用原油需要が減っただけの話しであると思われる。

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