テクニカルな後押しも手伝って原油の先高期待強まる

 米EIA(エネルギー情報局)は6日、月報を明らかにしている。9月の米国の原油生産は前月から日量120万バレル減の900万バレルにとどまったとしており、2016年の原油生産は日量890万バレルとの見通しを示した。2015年の原油生産の日量920万バレルを下回るもので、2016年半ばから減少傾向が顕著になるとしている。また、2015年のWTIは50ドル、2016年は54ドル、ブレントで2015年は54ドル、2016年は59ドルとしている。
 その前の週末にはロシア・エネルギー相が、ロシアとサウジのエネルギーに関する協議が今月末に実施されると指摘し、これを市場は減産を巡る調整の場になると解釈し、WTI・ブレントとも急伸していた。その強調地合いをさらに米EIAの月報が強化することになった。サウジはイランとの関係から減産に踏み切る可能性は極めて乏しいとみられているものの、石油市場での先高ムードが高まる中、強気筋の勝手な解釈が上伸のキッカケになったのは確かである。
 チャート上では、WTI・ブレントとも底入れムードが漂っていたが、キッカケ待ちの状況だった。その後の急伸によって市場では一層、先高期待が高まり、8日にWTIは50ドルの大台を示現している。期近11月限の一代足では8月31日以来、期近つなぎベースでは7月22日以来の50ドル台示現である。問題はいずれも一時的な50ドル回復にとどまり、その後は大きく値を消していることである。世界的な石油の供給過剰に変わらない状況から、テクニカルな買いが続かなかったといえる。

WTI

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