中国の天然ゴムに対するファンドの買いは本当か?

 本日9月15日付の日本経済新聞株式欄に上海市場で天然ゴムにファンドが買っていると書いてあった。その理由は、株式投資で収益を上げるのが難しくなったファンドが商品市場に入り始めているということである。残念なのは、その事実を確認する方法が無いことである。米国の商品先物取引委員会(CFTC)のような公の機関が毎週信頼のおける大口投資家の建玉を公表してくれると、ファンドの動きがつかめるが、上海市場でそうしたものがあるのかどうか筆者は知らない。サイトで見れるところがあれば教えてほしい。東京商品取引所も以前は取引員別の売買建玉の残高を見ることができた。大口かどうかはわからないにしても、この取引員の後ろには大手仕手筋がいるなどと推測はできた。さて、本当に中国でファンドが商品市場に入ってきたとしても、天然ゴムを買う気持ちはわからない。まるで賭けのようなもので、通常ファンドはそうしたリスクのある一発勝負は行わない。需給や内部要因など確たる理由がなければ、他人から預かった資金を簡単に無くすことはできないので、運用は非常に慎重である。今のところ天然ゴムの需給は悪く、自動車生産台数も中国は減少中で、日本も横ばい、米国が良い程度である。米国で最も被害を被るのは新興諸国であり、利上げがあれば、それこそファンドが新興諸国投資から資金を引き揚げかねない。新興国の為替が対ドルで弱くなるためと、借入ている資金に対する金利の上昇による金利負担が増加するためだ。そうした資金の引き揚げはますます新興国の通貨を安くし悪循環が発生する。その対策は金利を上げることだが、景気が悪化している新興国は利上げはできない。米国の利上げは世界を顧みない米国の勝手な行動だと非難されるのはこの所以である。

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