シカゴ小麦の強調地合いを材料にしてトウモロコシは下げ渋り

 9月30日に米農務省が発表した9月1日現在の小麦の全米在庫は20億8900万ブッシェルとなり、ロイター通信が集計した事前予想平均の21億4900万ブッシェルを下回っている。さらに、米国小麦の生産高予想も同時に発表され、事前予想平均の21億3300万ブッシェルを下回る20億5200万ブッシェルとなっている。
 一連の強気の発表に加えて、ウクライナとロシアの黒海周辺の干ばつ懸念、さらに収穫を控えた豪州での降霜によるダメージも報告されており、シカゴ小麦は期近ベースで8月半ば以来の高値を示現している。
 ウクライナやロシアは冬小麦の作付の時期を迎えているが、乾燥した天候による作付面積の減少が予想されている。豪州では10月から冬小麦の収穫が本格化するが、降霜に被害を受けて、イールドの低下による供給減が懸念されている。
 それに今回の強気の米国の需給見通しが加わり、ファンドの買いに弾みがついている。
 シカゴ小麦期近12月限日足のチャートをみると、100日移動平均線を何とか上回っている。8月の戻り局面ではこの100日移動平均線が壁になっていたが、今回上抜いたこともあり、テクニカルな買いが期待できる状況でもある。ひとつは8月時点の高値である5.33ドルを目指し、現時点で5.36ドルに200日移動平均線も存在している。このため、一段と上伸すれば、一気に5.30ドル台を視野に入れた展開になるだろう。
 この小麦の強調地合いに追随しているのがシカゴトウモロコシである。大豆中心の収穫のため、トウモロコシの収穫本番は10月半ば以降とみられる。それでも現在まで、ハーベストプレッシャーをこなして100日移動平均線を挟む値位置で推移しているのは、小麦の強調地合いが大きな支えになっているためである。

シカゴ小麦

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事