プラチナの最近の急落事情とゴム相場との下落率比較

天然ゴムと需給構造が似ているプラチナの相場が急落している。

29日のNYプラチナの中心限月は一時899.5ドルまで下がり、心理的な節目である900ドルを6年半ぶりに割り込んだ。同時に、2011年の直近高値1918ドルからは半値以上となる53%安となり、また史上最高値である2008年の2309ドルからは61%安まで大幅に下落した。

ここまでNYプラチナを下落させたのは、フォルクスワーゲンの俳ガス不正問題が発覚したためだ。自動車メーカー大手が巻き起こした今回の事件により、プラチナ(およびパラジウム、ロジウムといった白金族金属)を排ガス用浄化触媒として用いているディーゼル・エンジン車の売れ行きが不振になるのではないかとの見方が広がったことが背景にある。参考までに、トムソン・ロイターの分析チームによると欧州で2014年に販売されたディーゼル車は約900万台で、総販売台数に占める割合は約45%だという。プラチナ需要の多くを占める分野が構造的な変化に直面している以上、マーケットが適正価格を模索する格好で価格が下落するのは回避できない状況である。

更に、悪いときには悪いことが重なるもので、ちょうどこのタイミングで世界最大のプラチナ生産国・南アフリカの通貨ランドが大幅続落し、対ドルで一時1ドル=14.1588ランドと1970年以降での最安値を更新した。今年6月以降のランド安の流れがここにきて加速している。生産大手の通貨が下落することは、それがプラチナの輸出価額の下落につながることで相場にとっては下げ要因となる。

このように足元のプラチナ市場は大手自動車メーカーの排ガス不正問題が発覚したところにランド安が重しとなり、マーケットは弱気一色に染まって相場も大幅に続落している。

zu1

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事