日本のコメ取引は面白い

 商品価格は軒並み下落傾向にあり、解説のし甲斐がない。金も米国経済が回復基調にあり、10月か12月には利上げがあるとの観測から大幅に下落し、原油は中国の景気悪化でガソリン需要が低迷するとの見通しからこちらも下落している。
 この中で気勢を揚げているのは『大阪コメ』だけである。年初来の値上がり率は+27.7%高で、何を隠そう大阪コメ以外の31商品はすべてマイナスであり、年初から価格が上昇しているのはコメ以外にはないということである。
 なぜコメの価格が上昇しているかについては、10月5日月曜日の日経CNBCテレビで詳しく解説するので、ここでは述べないが、日本に住んでいれば8月末に全国で何が起こったかの情報は入っているはずである。同じ日本の農産物でも小豆の価格は急落しており、こちらは中国産の入荷などが影響するが、コメはTPPで米国から5万トンの輸入枠が増えようが、175万トンの生産にはあ微々たる数字であり、農林水産省は国策として日本の農家を保護している。10月16日金曜日大阪堂島商品取引所主催のセミナーが東京日本橋で開催されるが、JA大潟村の組合長が先物取引の使い方を講義される。たいへん楽しみである。ご興味があおりの方は大阪堂島商品取引所のホームページにセミナー案内があるのでご覧願いたい。
 日本の農産物が先物取引市場に上場され、それが生産者や中間取引業者、大手コメ消費業者によって利用されるなら、先物取引にとっては本望である。何も海外の原油やわけのわからない金、アメリカ産のトウモロコシや大豆を取引することはない。コメ一本で勝負してもよいのではないだろうか。なぜなら、コメの需要や供給は肌身に感じてわかるからである。需給がわかれば価格の動向はおおよそ検討がつく。ブラジルのコーヒー農園や豪州の小麦生産者が米国市場をモニターしているのと同じで、日本のコメ消費者たる投資家が自分の食べるコメのために先物売買をして生活費を稼いだり、ヘッジしたりするのはごく自然な行いである。
 日本のコメ市場が消えることなく、一部業者に支えられるだけでなく、江戸時代さながらの大規模な世界的なコメ市場に成長することを切に願っている。

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