2008年末の上昇の起点まで逆戻りした上海ゴム

 東京ゴム先限は、9月第2週に入って反発する場面となり、期先は7日、8日、9日と3日続伸した。特に9日はサーキットブレーカーにかかる大幅上昇となり先限は一時175.4円まで戻した。しかし、この反発はそれまでの下げの過程が長く深かったことによる自律的な反発であり、本当の意味での底入れ・上昇転換になったのかといえば疑問が残るところだ。

 さて、東京ゴムは長期で2011年の天井高値から4年以上の長期にわたる下げ模様となっているが、この東京以上に下げが顕著なのが上海ゴムである。この長期波動は、下段の月足チャートをみれば一目瞭然で、高値から半値押し、3分の2押しを経て、上昇の起点である2008年末の値位置まで下落し、「全押し」となってしまった。

 現在、上海ゴムの中心限月1月限は1万1000元台の半ばから後半の水準にあるが、当限9月限は1万元飛び台にあって、9月初めには一時1万元の大台を割った。この当限9月限の直近最安値は9月7日の9980元。この安値は2008年12月に瞬間的に1万元を割り込んだ安値と同レベル。結果的に、2009年以降、これまで6年9カ月の年月をかけて、大局的に「往来相場」が形成された。同時に、2011年まで形成された上昇相場が全て否定されてしまった。

 この上海ゴム相場の崩落は、逆に、それだけ今の天然ゴム需給の極端な悪化を物語っているだけでなく、シンプルに相場水準だけで観察するのであれば、2000年以降拡大傾向となっていた世界的な天然ゴムの需給規模の拡大路線が2011年を持って止まり、2008年当時、あるいは1999~2004年当時の需給規模レベルまで逆戻りしてしまったことを示している。

 更に突き詰めると、中国経済やブラジルなど新興勢力国の成長拡大期が始まる起点の時期までフィードバックされ、成長が著しく縮んでしまったことを物語っているとも解釈できる。

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