コメ相場の変動要因

 関東産まで出回り始めた27年産米は、飼料用米や麦・大豆・ホールクロップサイレージ(稲発酵粗飼料)等への作付転換により、主食用米の生産が抑制され過剰作付が解消する見込み。林芳正農相が明らかにしたもので、27年産米の主食用米作付面積は141万2千haの見込みで、前年比6.2万ha減、生産数量目標(27年産主食用米の面積換算値142万ha)に対し、8千haの超過達成となる。作柄が平年作であれば生産数量目標751万トンを下回ることになるため、需給は均衡に向かいつつあると言えるが、今後のポイントは、作柄と消費動向か。

 農水省が公表した8月15日現在の作柄概況によると、東日本を中心とした早場地帯の作柄は「平年並み」ないし「やや良」の見込み。西日本を中心とした遅場地帯は九州等が「やや不良」、その他は概ね「平年並み」で推移している。8月下旬以降も、西日本では低温・日照不足・台風の影響など、天候不順が続いており、特に九州地区が平年並みの作柄を確保するのは難しい状況になっている。

 作付面積が上記の通り141万2千haだとすると、全国ベースの作況指数「100」で生産数量は750万トンとなり、生産数量目標(トレンドで算出される従来方式の751万トン)を下回る。さらに「99」で742万トン、「98」なら735万トンと試算できる。「98」の「やや不良」まで作柄が低下すれば、生産調整の自主的取組参考値である739万トンも下回り、来年6月末の民間在庫も200万トンを割る水準となるが、そこまで作柄が低下するかどうかが今後の焦点。

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