世界的な金融緩和の中、騰勢強める貴金属

 NY金は急伸し、1800ドルに迫る動きをみせている。テクニカル指標のパラボリックは2月21日に陽転したばかりで、上昇トレンドのスタートをようやく切ったといえる。前回、パラボリックが陰転した時の高値は1765.9ドルだったが、これも上抜いている。これまで陽転しても、陰転形成時の高値を上抜けないと、パラボリックの陽転がダマシになっていたが、今回は上抜いており、本格的な上昇が今後とも期待される。
 昨年12月下旬のNY金の下落局面の下落幅は119.7ドルで、その倍返しは1765.7ドル。2月初旬にはその倍返しとほぼ同じ水準である1765.9ドルまでの反発している。これを参考にすれば、今回の目先の上値目標は1825.4ドルで、1800ドルは通過点とみられる。
 ところで、米FOMCの超低金利政策の1年延長とここにきての中国の預金準備率の引き下げなどに代表される格好で、世界的な金融緩和の流れが急拡大している。日本のバブル崩壊後、世界規模での一斉の金融緩和の動きは初めてであり、それだけ市場には今まで以上に資金が流れていることを意味している。その資金流入が株価の急伸を招き、ここにきて原油相場も急伸している。以前から資金の受け皿の代表格だった金市場は2月に入ってやや出遅れていたが、ようやく上昇トレンド形成のスタートを切ったといえるだけに、まだまだ上昇余地が残されているとみるべきである。
 WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)によると、2011年のインドにおける金需要は価格高騰とインドのデフレの動きから前年比7%減の933.4トンにとどまっている。特に宝飾用需要が14%減の567.4トンに落ち込んでいる。

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