ゴムの大底入れには時間がかかる 2009年6月24日の150円が視野

 先週24日、25日両日のパニック売りには驚きの一言に尽きる。中国の景気減速懸念は以前から伝えられ、それを映し出すように、上海総合指数は6月12日の5,178.919ポイントから下落が始まっていた。それにしても、世界の同時株安もさることながら、為替市場もその直撃を受けて主要通貨がきわめて荒っぽい動きを見せた。

 もちろん、国際商品も軒並み下落を強いられ、東京商品取引所の上場商品のすべてが円急騰を嫌気して下落した。東京ゴム先限も24日と25日は暴落し、25日には165円10銭まで突っ込んで、2014年10月3日の安値173円80銭を一気に下回ってしまった。こうなると、最終的な安値となると、2008年12月5日のリーマン・ショックの安値99円80銭となる。

 問題は7年も前にさかのぼった2ケタ相場があるかどうかだが、まさか、それは無いだろう。

 当時の対ドル円相場直物と現在を比較すると、大幅な相違が見られる。前に述べたように、東京ゴム先限が2008年12月5日に99円80銭をつけたあとの12月18日の対ドル円相場直物は87円19銭。

 それに対して、現在は121円がらみで、当時より30円以上も円安水準にある。例えば、現在のタイRSS3号9月積のオファー・キロ当たり135セントに当時の円相場87円を掛けると裸値で117円強。それに対して、現在の円相場121円で掛けると163円強となり、当時と現在の円相場の違いで、輸入採算価格は46円も違ってくる。

 為替の違いだけ考えても100円を下回る2ケタ相場は考えにくく、また、この2ケタ相場がリーマン・ショックという、世界的な危機を背景に出現した安値であることを加味すると、そこまでゴムが値崩れする可能性はあるまい。

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