トウモロコシ相場が伸び悩んでいる理由

2月のシカゴトウモロコシ相場は、概ね620~650セントのレンジで方向性を欠く展開になっている。これは、「強気の短期需給」と「中長期的な需給緩和リスク」という強弱材料が交錯している結果と考えている。

昨年11月以降の南米の干ばつを受けて、トウモロコシの国際需給バランスが大きく歪んでいることは間違いない。米農務省(USDA)は、アルゼンチン産の生産高見通しを2ヶ月累計で700万トン(24.1%)も引き下げ、2,200万トンとしている(前年度は2,250万トン)。

これに伴い、米国の輸出需要見通しは昨年12月時点の16.00億Buから、今年1月16.50億Bu、2月17.00億Buと2ヶ月連続で上方修正されており、在庫率6.3%(同8.6%)という極めてタイトな需給環境が実現している。

その影響は現物市場で顕在化しており、現物ベーシスは昨年12月20日の45.50セントをボトムに、2月は70セント水準まで急伸している。定期市場の動向にかかわりなく、現物相場が強含みに推移していることが確認できる。南米産の代替需要が米国産に発生していることに加え、米農家が手元在庫の売却を渋っていることで、フェブラリー・ブレイク(2月安)といった季節トレンドを無視した相場展開になっている。

ただ、USDAの長期展望によると、12/13年度の米作付面積は今年度の9,190万エーカーから9,400万エーカーまで急増する見通しになっており、改めて上値を買い進むことには慎重ムードが強いのが現状である。

大豆との比価ベースなどでトウモロコシの作付け採算は良好であり、米農家のトウモロコシ傾斜が、12/13年度の需給緩和圧力に直結するシナリオが警戒されている。このため、上昇トレンドを確立するためには、作付け採算を悪化させることで、大豆や小麦に作付面積の負担を分担してもらう必要がある。その意味で、今後は大豆や小麦相場などとの価格バランスに注意が必要だろう。

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