世界の需給緩和拡大の中、弱基調続く原油相場

 8月に入ってWTI・ブレントとも下げ基調をより鮮明にしている。7月末にも急落していたが、8月の原油相場に対する先安懸念が膨らんだためとみられ、その流れを継続して、8月の一段安につながっている。
 7月末にロイター通信は7月のOPECの産油量を明らかにしている。日量平均で3201万バレルとなっており、1997年以来の過去最高を記録。また、イランの石油相は経済制裁解除翌日に50万バレルの輸出を再開する意向を明らかにしたが、イランの原油輸出拡大を連想させるキッカケになっていた。さらに、米ベーカー・ヒューズが発表した掘削リグがさらに増加したことで、原油相場の下落も資源会社の生産意欲の後退につながっていないことが改めて浮き彫りにしている。
 こうした売り材料を背景にして8月に入って一段安を強いられ、ブレントは49ドル、WTIは45ドル割れもみせている。
 ちなみに、今年の安値は期近ベースでWTIは3月18日の42.03ドル、ブレントは1月13日は45.19ドル。こうした値位置はすでに視野に入れた軟調地合いとも考えられる。当時よりもファンダメンタルズは悪化しており、さらに原油相場の下落が生産減につながるとの見通しもすべて空振りに終わっており、新たな下降トレンド形成に入ったといえる。
 米EIA(エネルギー情報局)が5日に明らかにした石油在庫統計で、米国の原油生産は日量946.5万バレルで前週の944.3万バレルを上回っている。7月半ばまで続いた8週連続の950万バレル以上の生産水準まで回復していないが、高い水準に変わりない。もし、週末に発表される米ベーカー・ヒューズの掘削リグがさらに増加することになれば、週末から週明けにかけて、8月の安値更新は避けられないとみる。

WTI50

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事