アジア通貨の全面安がゴム相場を押し下げている

マーケットの通貨であるマレーシアリンギの下落傾向が強くなっている。8月6日時点のマレーシアリンギは1ドル=3.88リンギとリンギ安が急速に進んでおり、1998年以来約17年ぶりの低水準を記録している。

マレーシアリンギが下落している原因は、基本的に米連邦準備制度理事会(FRB)が年中に利上げをする方針であることがドル高の流れをつくっているため。更にマレーシアの独自要因として、政府系ファンド、ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)の汚職疑惑とナジブ首相の関連についての報道を受けて政治的緊張が高まっていることなども指摘されている。ちなみに3日付けのウォールストリート・ジャーナルは、7億ドル近い資金が、銀行、政府機関、および1MDBに関連した企業からナジブ首相の個人口座に振り込まれていたと報じている。

このマレーシアリンギの急落に追随するように、タイバーツやインドネシアルピアなどの周辺国通貨も下落が強まっている。リンギが記録的安値をつけているように、タイバーツもドルに対し2009年5月以来6年ぶりの安値圏まで下落を強めている。

タイの場合は、ドル高という共通要因のほかに、30年ぶりと報じられている記録的な大干ばつがタイ経済に大きな打撃を与えると観測されていることもある。タイ北部の干ばつはタイの主幹産業である米作の減産と農家の収入減につながると予想されており、それが株安、通貨安を招いているとみられている。

参考までに、タイでは干ばつのため農業部門などが打撃を受けているが、気象学の専門家からは、干ばつが長期化する可能性が指摘されている。それによると、現在タイで起きている干ばつはエルニーニョ現象によりアジアで降雨量が減少していることが原因であるが、エルニーニョの影響がさらに強まりタイでは干ばつが来年の雨期到来まで続く恐れがあるという。

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