中国の経済減速がゴムにも強い圧迫を与える

 東京ゴム先限は7月22日の218円を頭に反落、28日には199円50銭まで売られた。12月限で見ると、28日に197円90銭まで下げており、7月9日の199円40銭を1円50銭下回って足取りを悪くした。先週末(7月31日)に先限は202円10銭と、高値から水準を下げており、地合の悪さを映し出している。

 こうした足取りを見る限り、ゴム相場の上値は限定的、下値が深くなる可能性がある。特に、市場での不安は米国の利上げ見通しを背景としたドル高・円安となっている点だ。ドル高によってニューヨーク金・白金・原油などが大きく売られ、国際商品の連鎖安が生じ始めている。

 それでなくとも、株式市場に資金が集中するなかで、国際商品市場への投機資金が急減して、相場を圧迫している。ひと頃はドル高よりも円安を重視し、国内の商品相場は下支えられる、あるいは、買われた面もあるが、現在はドル高⇒海外相場の下落⇒国内商品相場下落…といった流れに変化しており、これもゴム相場にはマイナスに働く。

 もう一つの懸念材料は中国の経済減速見通しだ。同国は資源輸入大国であることは誰もが認めるところで、同国の経済成長が資源の需要増加、国際商品価格上昇…といった流れを作っていたこともまた確かだ。

 金の世界消費量でトップは中国で年間980トンほど、プラチナも同70トンを上回ってやはり世界トップ。トウモロコシの消費量も同2億2,000万トンで米国に次いで第2位、大豆は8,965万トンで世界トップの消費国で、大豆の輸入量は何と7,750万トン、世界輸入量の64%に達している。

 これに対して、肝心な中国のゴム消費量は2014年実績で天然ゴム476万トン、合成ゴム664万6,300トンで、世界消費量2,891万6,000トンの39.4%と多い。

 同国の天然ゴム消費量は2009年の330万6,400トンが、2014年には476万トンと145万3,600トン増加。合成ゴムも同423万トンが同664万6,300トンと、241万6,300トンも増えた経緯があるだけに、中国の経済減速によってゴム消費の伸びが鈍化、あるいは減少すると、その影響は大きく、市場にショックを与えることは間違いない。

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