大豆相場が高騰し始めている理由

シカゴ大豆相場が地合を引き締めている。年初からは1,150~1,250セントのボックスで揉み合う展開が続いてきたが、ここにきて同ボックスの上限をブレイクし始めている。

相場上昇の原動力は、海外勢から米国産大豆に対する物色意欲が強くなっていることだ。米農務省(USDA)は17日に中国向けに2011/12年度積みで17.3万トン、12/13年度積みで275万トンの成約を発表したが、ここ1週間はほぼ全ての営業日にわたって10万トン以上の大口成約が報告されている。

9日に発表されたUSDA需給報告では、南米産(ブラジル+アルゼンチン)の生産高見通しが前月の1億2,450万トンから1億2,000万トンまで450万トン下方修正されたにもかかわらず、米国産の輸出需要見通しの修正は行われなかった。USDAが、南米産の不作は消費国の在庫圧縮によって相殺されるとのロジックを採用したためだ。

しかし実際には、南米産の不作がほぼ決定的になる中で、中国を中心に米国産大豆に代替需要が発生している可能性が高い。1月中旬以降は南米の生産環境に改善傾向も見受けられるが、USDAの生産高見通しは2ヶ月累計で700万トン(5.5%)も下方修正されており、そのインパクトが米国産の輸出需要増加という形で顕在化し始めているとみるべきだろう。

加えて、13日に発表されたUSDAの長期展望によると、12/13年度は米農家が作付け採算の良好なトウモロコシ生産に傾斜する見通しであり、大豆の作付面積は11/12年度実績を下回る可能性が高まっている。このままでは12/13年度も在庫積み増しは難しく、需給逼迫環境が持ち越される可能性が高い。この状況を打破するには、作付け採算の改善で増産を促す必要があり、作付け期に向けて相場上昇が要求されているのが現状である。

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