天候相場を考える

 インドやパキスタンの記録的な熱波で3千名以上が死亡し、北朝鮮と韓国で過去100年間において最悪とされる干ばつ被害が発生しました。タイでも過去30年間で最悪とされる干ばつ被害が発生、オーストラリアやベトナムの干ばつ被害も報告されております。これらは、「エルニーニョ現象特有の現象」でもあり、春頃からのエルニーニョ現象の発生と共に確認されている異常気象です。カリブ海周辺では、例年に比べて熱帯低気圧の発生割合が極端に少なく、カリブ海周辺地域で深刻な干ばつ被害が発生しております。これにより米国へ向うハリケーンの発生割合が低下するという「エルニーニョ現象特有の現象」も発生しております。
 今月10日に気象庁が発表したエルニーニョ監視速報は、「6月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+1.6度。日付変更線付近の対流活動は平年よりかなり活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年より弱かった。これら海洋と大気の状態は、エルニーニョ現象が続いていることを示している。6月の海洋表層の実況に見られる暖水は、今後、東部の海面水温が平年より高い状態を維持するように働くと考えられる。エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が、予測期間中、基準値より高い値で推移すると予測している。以上のことから、今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い。東南アジアの高温がエルニーニョ現象時の天候の特徴と一致していた。」という内容です。気象庁は、「年末に+1.7~+3.0度まで上昇することが70%の確率で予想される。」と指摘しております。「エルニーニョ監視海域の海面水温と基準値との差」が最も大きかったのは1997~1998年の+3.5度であり、約2万4000人が死亡し、経済損失が約340億ドル(約4兆2000億円)に達したと報告されるなど過去最悪のエルニーニョ現象による被害となりました。

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