世界の天然ゴムの生産がいずれ減少する

ケニアナイロビに本拠を置く世界農林センター、中国科学院、スコットランド王立エジンバラ植物園、シンガポール大学などによるチームは、ゴム農園に関するレポートを公表した。「世界の主要農園の半分以上は稚拙な農業技術のために、減少する危機にさらされている。東南アジアのゴム農園の内57%は存続が難しいと思われる。経済的な打撃により経営が失敗している農園は拡大している。中国、ベトナム、タイでは、もっと管理を良くする必要がある。世界の天然ゴム価格はこの15年間大きく動いているが、合成ゴムによる天然ゴムの代替は進んでいない。収益性の高いパームオイル農園の拡大により、経済性によりインドネシアや東南アジアの天然ゴム栽培適地が少なくなっている。こうした展開でも富裕層の増加は少なく、限られた土地は乾燥していたり、高地であったり、多雨であったり、風が強かったり、寒すぎたりする。ゴム農園の生産量を保つためには、肥料散布や害虫駆除等の労働が必要であり、努力しても収益がでないことが多い。現在のゴム農園の7割の地帯で気候異変があり、将来の農園地域ではゴム栽培に適さない地域が55%を占めているという。小規模農民は価格の変動により食料不足や収入源が狭まるリスクに直面している。天然ゴム需要が拡大すれば、ゴム農園に適さない土地での生産により、地中の炭素が不足し、土壌の生産性が落ち、保水や生物多様性の問題が生じる。こうしたことが、悲惨な結末を招く可能性を拡大している。森林がゴム農園化し、経済的に持続可能でない状態が続けば、損失が損失を産む循環に入ることは明らかだ。そして土壌と水のバランスにマイナスの影響がでるだろう」という。チームの議論では、「エコシステムに対し、また環境に優しいゴム植樹計画に対する十分に整理・計画された支払システムにより、環境問題を減らし、供給を保つことになるだろう」という。

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